肩甲骨は「上半身の骨盤」とも言われており、肩甲骨周りの筋肉が凝り固まっていると、全身の色んな箇所に弊害が出ることがあります。
厳しい食事制限やトレーニングをしても痩せられない人や、肩こりや冷え症などに悩まされている人は、肩甲骨に原因がある可能性があります。
肩甲骨が固まっているかの確認方法は、立っても座ってもいいので背中で両手が組めるかを試してみましょう。
組んでみて指が組める、および指が同士が触れる場合は肩甲骨は固まっていないので問題ありません。
指同士が離れていたり、右手と左手の上下を変えると組めなくなったりする場合は肩甲骨が固まっている可能性が高いです。
では肩甲骨をほぐすにはどうすればいいか、その方法や肩甲骨ダイエットの効果を紹介していきます。
肩甲骨ダイエット【概要】
肩甲骨とは、肩の後ろにある大きな骨のことです。
両肩を回すと、背中の左右、肩の後ろあたりに左右対称の骨が出ます。
これが肩甲骨です。
この肩甲骨の可動域を広くする、よく動くようにすることで
痩せるというのが「肩甲骨ダイエット」です。
肩甲骨ダイエット【効果】
では、肩甲骨が動くようになるだけでなぜ痩せられるのでしょうか。
肩甲骨とその周りには、「褐色脂肪細胞」という細胞が集まっています。
この褐色脂肪細胞には、摂取した脂質や糖質をエネルギーに変換する働きがあります。
つまり、褐色脂肪細胞が活発に働くようにすることでエネルギーへ変換しやすくして、脂肪が燃えやすい体となり痩せやすくなるというのが肩甲骨ダイエットです。
また、肩甲骨の可動域が広がることにより、骨盤の開閉がスムーズに行われるようになります。
骨盤が歪んでいると基礎代謝が下がり、痩せにくく太りやすい体になってしまいます。
この骨盤の位置が矯正されることで基礎代謝も上がり痩せやすい体になります。
また、肩甲骨を動かすとリンパの流れも良くなり、セルライトの除去やむくみの解消にもなります。
肩甲骨ダイエット【シェイプアップ】
ダイエットには、「体重を減らす」と「スタイルを良くする」という二つの目的があります。
体重を減らすには、消費カロリーが摂取カロリーを上回るように、筋トレや有酸素運動、食事制限などを行う必要があります。
そして、肩甲骨ダイエットはもう一方のスタイルを良くする方法として効果が高いです。
肩甲骨は背中・胸・お腹・腰など多数の筋肉に繋がっているので、肩甲骨を動かすことで色んな筋肉が連動して動きます。
それにより、引き締め効果、ぜい肉を落とす効果などが期待できます。
肩甲骨ダイエット【方法】
では、実際にどのような方法で肩甲骨ダイエットを行うのでしょうか。
タオルを使った肩甲骨ストレッチ
1.椅子や床に座り、タオルの両端を持って、息を吸いながら高く上に上げます。
2.息を吐きながら肘を曲げて、タオルを頭の後ろを通して肩の位置まで下げます。
3.息を吸いながら、両腕を上に上げます。
4.2~3を10回繰り返します。
肩甲骨ほぐしストレッチ1
1.息を吸いながら肘を後ろに引きます。左右の肩甲骨を真ん中に寄せて近づけていくイメージで行いましょう。
2.息を吐きながら腕を前に伸ばします。近づけた肩甲骨を離して前に出していくイメージで行いましょう。
肩甲骨ほぐしストレッチ2
1.腰に手を当て、息を吸いながら肩を持ち上げます。肩甲骨を上に持ち上げるイメージで行いましょう。
2.息を吐きながら肩を下げます。肩が前に出ないように気を付けましょう。
肩甲骨ダイエット【時間・呼吸】
肩甲骨ダイエットの効果をより高めるためには「いつするか」と「呼吸の仕方」も重要です。
時間帯としては、朝と夜、そして朝なら起床直後、夜なら就寝直前がいいでしょう。
朝起きてすぐに行うことで交感神経を優位にして、その1日を活動的に過ごすことができます。
また、寝る直前に行うことで副交感神経を優位にして、快眠効果を得ることができます。
次に呼吸です。
呼吸を正しく行うことで、自律神経の乱れを整えることができます。
肩甲骨ダイエットを行う時も、腹式呼吸を繰り返すことで通常よりも効果が高くなります。
肩甲骨ダイエット【ダイエット以外の効果】
肩甲骨ダイエットには、ダイエット以外の効果もあります。
肩甲骨の可動域が広がることにより、リンパの流れが良くなり結構が促進されることで、冷え症や肩こりなどの改善が期待できます。
また、肩甲骨と骨盤は連動しているので骨盤矯正効果があります。
肩甲骨ダイエット【まとめ】
肩甲骨をほぐすことで、ダイエット効果・健康効果・骨盤の歪みの矯正など、様々な効果を期待できます。
ただし肩甲骨ダイエットは始めてすぐに痩せるというものではありません。
効果の実感を得られるのに数ヶ月以上かかることもあります。
ダイエット効果よりも健康効果に注目して続けてみるのもよいでしょう。