トクホ飲料というものを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
「脂肪の吸収を抑える」と言われ、ダイエットのために飲んだことのある人もいるでしょう。
トクホの商品には、「難消化性デキストリン」という成分が用いられます。
その成分がどのようなダイエット効果があるのか、ご紹介していきます。
難消化性デキストリン【概要】
デキストリンとは、でんぷんのことを指します。
トウモロコシやジャガイモなどに含まれるでんぷんに特殊な処理を施すことで、消化しにくい食物繊維になります。
この消化しにくい食物繊維が難消化性デキストリンです。
難消化性デキストリン【効能】
食物繊維には、不溶性と水溶性があります。
不溶性食物繊維には、水に溶けない繊維質で腸の汚れを取る効果や、腸の働きを活発にして便の排出を促進する効果があります。
水溶性食物繊維は、溶けて糖や脂質を包み込む効果があるので、小腸で吸収されずにそのまま排出されるようになります。
難消化性デキストリンは、水溶性食物繊維に分類されます。
難消化性デキストリンは胃で消化されないため、糖や脂質を包み続けるので、90%以上をそのまま排出することができます。
難消化性デキストリン【ダイエット効果】
脂質や糖質の吸収抑制
難消化性デキストリンは、脂質や糖質を包み込むことで体内へ吸収されるのを抑えることができます。
その効果により、血糖値の上昇を抑えたり、脂肪の蓄積を防ぐことができ、食事による肥満防止になります。
コレステロール値低下
難消化性デキストリンは脂質の吸収を抑えることが出来るので、コレステロール値の上昇を防ぐことができます。
コレステロール値の上昇を抑えることで、動脈硬化予防の効果が期待できます。
腸内環境正常化
難消化性デキストリンは消化されずに糖質や脂質と一緒に排出されるため、消化・吸収のために腸に負担をかけないので腸内環境を改善することができます。
腸内環境が正常になると、食べたものを体に蓄積しにくくなります。
難消化性デキストリン【摂取量】
難消化性デキストリンの摂取量の目安は、1回につき6gです。
それ以上の量を摂取しても、体外に排出されてしまうため意味がありません。
また一度に6g以上を摂取してしまうと、場合によっては便の排出が促進され過ぎて下痢に近い状態になる可能性があります。
どちらにしても6g以上摂取するメリットはありません。
食事に合わせて毎食6gずつ摂取するのが最も効果的です。
難消化性デキストリン【摂取タイミング】
難消化性デキストリンは、糖質や脂質を包み込んで吸収させないようにするため、食事を一緒に摂るか食後すぐに摂取することが重要です。
また、難消化性デキストリンを摂取していても全く太らないわけではないので、食べ過ぎなどには注意しましょう。
難消化性デキストリン【摂取方法】
トクホ飲料などでそのまま摂取できる場合は問題ありませんが、難消化デキストリンを粉末として摂取する場合は飲み物に混ぜて摂取するとよいでしょう。
難消化デキストリン【まとめ】
難消化デキストリンの含まれたトクホ飲料は、食べたものの糖質や脂質が体内で吸収されるのを防ぐことができるので、脂肪が蓄積されるのを防ぐことができます。
しかし、食べたものを無しにできるわけではありませんので、食べ過ぎるともちろん太ってしまいます。
また、脂肪を燃焼させる効果はありませんので、飲むだけで痩せるというものでもありません。
他のダイエットと組み合わせて、補助として飲むのが効率のいい使い方と言えるでしょう。