ダイエットでは代謝を上げることが重要、基礎代謝を上げるなど「代謝」という言葉をよく耳にしませんでしょうか。
では、代謝とは具体的に何なのでしょうか。
なんとなく感覚的に分かっている人多いかもしれませんが、正確に理解していきましょう。
代謝【概要】
代謝とは、体内でエネルギー源や栄養素が利用されたり消費されることを指します。
代謝は大きく分けて二つに分類され、体を作る作用である「同化作用」と、体内のエネルギーを消費する作用である「異化作用」があります。
では、それぞれの作用について詳しく見ていきましょう。
同化作用
同化作用とは、摂取した栄養素を利用して、筋肉・内臓・血液などを作る作用のことを指します。
新陳代謝も同化作用の一つで、体内の細胞が新しく生まれ変わる機能のことです。
一般的に「太る」と言われる、体脂肪を蓄えることも同化作用の一つです。
異化作用
異化作用とは、身体を動かしたり体温調整などのため、体内のエネルギーを消費・利用することを指します。
ダイエットにおいては、この異化作用が重要視されることが多いのではないでしょうか。
異化作用は、さらに「基礎代謝」「生活活動代謝」「DIT(食事誘導性体熱産生)」の三つに区分されます。
日常生活における一般的な割合は、「基礎代謝 70%:生活活動代謝 20%:DIT(食事誘導性体熱産生) 10%」、となります。
基礎代謝
呼吸や体温調整、内臓機能など生きていくのに必要な身体の動きに使われるエネルギーです。
特に意識しなくても消費されるエネルギーと言ってもいいでしょう。
睡眠中は10%ほど低下します。
体内の機能により消費される割合が違い、
肝臓 27%
脳 19%
筋肉 18%
腎臓 10%
心臓 7%
その他 19%
となります。
ダイエットには筋肉の代謝が重要視されることが多いですが、脳や肝臓の方が消費される割合は高くなっています。
生活活動代謝
運動をしたり、歩いたり、身体を動かすのに使われるエネルギーです。
基礎代謝と違い、運動することで意識的に上昇させることができます。
そのため、代謝の割合をある程度自分でコントロールすることが可能です。
DIT(食事誘導性体熱産生)
食事をとった時、消化や吸収などのために熱として消費されるエネルギーです。
食事後に身体が温かくなるのはこのためで、何もしなくても食後は代謝が上がります。
摂取した成分によって消費エネルギーが違い、
糖質 6%
脂質 4%
タンパク質 30%
で、タンパク質を摂取した時の消費エネルギーが最も多くなります。
まとめ
ダイエットにおいて代謝という言葉はよく使われますが、代謝の意味や詳細を知ることで、自分のしているダイエットがどういう効果を持つか分かりやすいのではないでしょうか。
また、それぞれの効果を知ることで自分にどんなダイエットが必要かの確認もできます。
代謝によって作られるもの、消費されるものを理解して効率的にダイエットしましょう。