素麺と冷や麦の違いとは?区別の方法とカロリーの違い!

夏場になると食卓に出てくることが増える素麺と冷や麦、両方とも冷やしてサッパリしたツユで食べることが多く食欲がない時にも食べやすい麺類です。

しかし、両方とも細い麺類ということで違いが分からない人も多いのではないでしょうか。

ここでは、見た目や食べ方の良く似た素麺と冷や麦の違いをご説明していきます。

素麺と冷や麦の違いとは何か

素麺と冷や麦の大きな違いとは、その製法にあります。

生地は、小麦粉を塩水で練って作るということで同じですが、その後の伸ばし方が違います。

素麺は、生地を伸ばす時に表面に植物油を塗り、竿などにかけて細く伸ばして乾燥させて作ります。

対して冷や麦は、生地を薄く伸ばしたものを包丁で細く切って作るものです。

これが本来の素麺と冷や麦の違いですが、機械での生産技術の向上によって、素麺も植物油を塗って伸ばさなくても作ることができるようになりました。

そのため、製法での区別ができなくなったので、素麺と冷や麦は太さで区別するように変わっていきました。

乾麺の状態での太さで判断し、

素麺:1.3mm未満

冷や麦:1.3㎜以上~1.7㎜未満

となります。

しかし、各地方で作られている手延べ麺の中には、素麺の作り方なのに1.7mm近くあるものや、冷や麦の作り方なのに素麺並みに細いものもありました。

そこで、現在では機械で作られていない手延べ麺に関しては、1.7mm未満なら素麺でも冷や麦でもどちらを名乗っても良いことになっています。

なお、色付きの麺が入っているのが冷や麦だと区別されていた時期もありました。

これは、機械で作られた素麺と冷や麦が見分けることが難しかったためです。

ですが、現在では色付きの麺を入れるようなルールはないため、素麺に入っていることもありますし、冷や麦に入っていないこともあります。

冷や麦の語源

冷や麦とは、元は「麦切り」と呼ばれていました。

それを熱くして食べるのを「熱麦」、冷たくして食べるのを「冷や麦」と呼んでいましたが、それが冷や麦として定着していきました。

また、冷や麦はうどんと同じ製法となりますが、太さによって区別されます。

長径1.7㎜未満だと冷や麦と呼び、長径1.7㎜以上だとうどんと呼びます。

どちらがカロリーが高いか

素麺と冷や麦はどちらがカロリーが高いのでしょうか。

従来の製法だと、植物油を使用する分、素麺の方がカロリーが高いですが、機械で生産された素麺と冷や麦だと製法がほとんど変わらないため、カロリーの違いはないものと考えていいでしょう。

また、素麺や冷や麦と言えばさっぱりしているためカロリーが低いようなイメージがあるかもしれませんが、意外とカロリーは低くはありません。

100gあたりのカロリーで比べると、メーカーや種類にもよりますが、

ご飯:約170kcal

素麺・冷や麦:約330kcal

と、ご飯の2倍近いカロリーがあります。

さらに、麺類はあまり噛まずに食べることができるので、気付かないうちに食べ過ぎてしまうことも考えられますので、ダイエットをしている人は注意が必要です。

素麺と冷や麦の違いとは?【まとめ】

素麺と冷や麦の違いとして、従来は製法による違いでしたが、現在では機械での生産により製法による区別ができなくなったため、太さによる区別となっており、素麺は1.3mm未満、冷や麦は1.3㎜以上~1.7㎜未満、また製法が同じうどんは1.7mm以上、となります。

ただし、手延べ麺のみ別になっていて、1.7mm未満であれば素麺でも冷や麦でもどちらを名乗ってもよいことになっております。

普段気にせず食べているものも、ちょっとした違いを知ることで見方が変わるかもしれませんね。

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